これが最後の切り札?

経産相に枝野氏が任命されることとなった。これで一安心だが、野田首相は「鉢呂氏の後任人事で、政権の立て直しのために能力を重視した。」と言われていることが驚きだ。 つまり、鉢呂氏は能力が無いがバランス人事だけで登用した、ということになる。これは…

民主党の人材不足

ぼやき庵で心配していた通り、鉢呂氏の能力の低さが露呈した。おととい書いた「次の経産相の人選開始を」が現実となった。 鉢呂経産相の入閣を、岡田前民主党幹事長が野田首相に要請していたという。野田首相は岡田氏の推薦を信じていたとすれば、岡田氏の眼…

あーぁ、やっちゃった

ぼやき庵で最近、心配していた鉢呂経産相が「死のまち」発言をしてしまった。 やっぱり、あーぁ、という感である。 昨日の野田首相の福島訪問の同行した鉢呂氏。テレビで見ても、どことなくぎこちないし、野田氏が演説したり、地元の方に声をかけている時に…

経産相の原発ゼロ発言に

衝撃と困惑が原発を建設・計画している自治体および電力会社に走ったという。 先日、社民党の福島党首がテレビで「代表選によって民主党の候補者が脱原発寄りになった」と述べていた。 代表選に際して、民主党員の「常識」が野田氏を勝たせたと言われている…

電力の守勢は続く

今朝の日経の1面には編集委員 滝順一氏が「電力改革 原発再稼働から」という記事を載せている。 これはおそらく、昨日、原発ゼロ発言が飛び出した新経産相の鉢呂氏に対抗する形で、電力会社が日経に要請したのではないか。 日経は経産省の機嫌を取りながら…

増税と東電値上げ

家庭用電気料金は現在、自由化されておらず規制料金だ。電気料金は税金とほぼ同じで強制的に徴収される意味で、電気料金支払者のことを英語ではrate payerと呼び(料金負担者)、納税者tax payerと同義語となっている。 野田政権の増税案が国民の理解を得ら…

豪雨への備え

地球温暖化のせいだろうか、テレビで放映される被災者の方々がしばしば「こんなにひどい豪雨は生まれて初めてだ」と言っている。それこそ想定外の降雨量だということである。 以前、水害調査をしたことがある。ニューオーリーンズ、そして南九州に行った。 …

空洞化とは言わない

ある米国テレビドラマで「謝るのは弱さの表れだ。」というセリフが記憶に残っている。 日本人はすぐに謝りすぎる。土下座すれば、謝れば、辞めれば、腹をきれば潔いという文化だが、その責任はどうするのか。残った人間はどうするのか。 今回の閣僚たちも「…

ティッシュペーパーのように捨てられた海江田便利氏

海江田氏は今年の夏、最初に菅氏に梯子をはずされた。佐賀県知事に原発再稼働を許可する方向を伝えていたが、その直後にストレステストの実施を菅氏が発表して顔をつぶされた。 次に小沢氏の捨て駒である。小沢氏は代表選の候補選びに難航すると仕方なく海江…

2割を超えたドイツの新エネ比率

ドイツの全国紙シュピーゲル・オンラインによると、ドイツの今年前半の発電量のうち20.8%が再生可能エネルギーからの電力となった。太陽光が3.5%、風力が 7.5%を占める。 米国エネルギー省のエネルギー情報局は今年初めの米国の再生可能エネルギーの発電に…

霞が関の改革派に期待するしかない

鉢呂経産相がエネルギー政策について「エネルギー・環境会議と連携して、総合資源エネルギー調査会を9月中に立ち上げる。」と述べた。この総合資源エネルギー調査会は経産省の中ですでに立ち上げが決まっていた。つまり誰が大臣になってもこのストーリーは…

エネルギー政策の行方は

鉢呂氏が原発とエネルギー政策を管掌する経産相になった。 鉢呂氏は北海道農協出身で、自身のサイトでも農政・1次産業のプロと述べているが、大丈夫だろうか。 日本の農業もJAが流通を地域分断しているが、これに慣れ親しんだ鉢呂氏が日本の地域独占の電力体…

良識への挑戦

米原子力規制委員会は、8月25日の地震でドミニオン・リソース社の原発にある25本の使用済み核燃料を入れるキャスクが 1〜4.5インチ移動したと発表し、地震による原子炉の安全基準を高める方針だ。 一方、原発事故の検証も、原発の地震・津波対策もストレステ…

高橋知事の豹変

経産省出身の北海道の高橋知事は記者会見で、泊原発3号機のプルサーマル計画をめぐるシンポジウムでの「やらせ」問題が、定期検査中の1、2号機の再稼働の判断に「少なからず影響が出る」と述べた。 先月中旬に全国に先駆けて3号機を再稼働させたが、「真…

海江田便利氏、再登場

海江田氏は、小沢氏の言うままにぜんぶ喋ってしまった。民主党マニフェストの主要政策見直しなどを盛った自民、公明両党との3党合意の見直しを主張し、もろに小沢氏の口ぱくとなった。また小沢氏の党員資格停止処分も見直すという。完全に小沢ロボットだ。…

下らない民主党代表選

先ず、菅政権の間違いが何だったのか、今の候補者にはそれを検証し、修正する方策が示されていない。 さらに候補者が具体的な政策論議よりも風化した小沢参りに奔走していることは、3月11日以後の危機管理の見直しという発想というよりも、政権交代する以前…

専門家は早急な分析と発表を

昨年9月4日にニュージーランドでM7.0の地震があった。 その後1月27日に新燃岳で火山噴火があり、2月22日にM6.3の地震が再びニュージーランドを襲った。そして3月11日の東北大震災。 今週23日には100年ぶりと言われる地震が米国東部で発生、ワシントンDC郊外…

経産省の改革派支援を(&真のジャーナリズムを守れ)

民主党の代表選挙に決定的な争点が欠如していると評論家の宮崎哲弥、ジャーナリストの上杉隆、青木理の各氏が訴えている。それは「原発の(長期的な)廃止とエネルギー政策」である。 21世紀の被爆国日本が、あまりにも安易に北海道泊原発の再稼働を認め、さ…

泊原発再稼働の責任は

泊3号機の営業運転再開にゴーサインを出した高橋知事は原発容認の立場で当初から営業運転再開にも前向きだったようだ。国が北海道電力に最終検査申請を促したのに対し地元軽視と強い不快感を表明していた。 原発再稼働の許諾指示が市町村・自治体にあるので…

超恥ずかしかったこと

3年前にニューデリーで男性用アユルベーダに挑戦した。けど、出てきたのはメインの男性先生と助手の男性二人。全裸で仰向け!?オイルを頭からかけて素手で全身マッサージだけど、なーんか、変な気持でまったくリラックスしなかった。とほほ。 先週の金曜に…

海外の日本人雇用を増やせ

前回も書いたが、円高で輸入商社は相当儲かっているはずだ。一方、日本のメディアは馬鹿の一つ覚えに「工場の海外移転」「産業の空洞化」「人減らし」を叫んでいる。 輸入商社、輸入雑貨、輸入食材をあつかう流通業者は、円高還元、人の雇用増、海外事業での…

アナウンサーはアロハで

「猛暑です」「熱中症に気を付けてください」「今年、熱中症で搬送された人は過去最悪です」「節電をお願いしますが、無理はしないでください」といった放送が毎日、主なニュース時間帯で流れてくる。我々は当然エアコンの湿度設定を上げて、クールビズでの…

日本でグラスノスチは進むのか

乗客の生命よりも鉄道省のメンツと体制保護を優先する中国。 国民の未来の安全よりも産業界の権益を重視する経団連。 善悪を判断する報道よりも広告主のための記事を書くメディア。 浪江町の住民被ばくよりも、責任を逃れ、批判を避けようとする中央省庁の文…

電力3社の無為無策

北海道電力の泊原子力発電所3号機の営業運転が11日にも認められる見通しだ。一方、東北電力では電力需給が逼迫している状況を踏まえ、東京電力からの電力融通を140万kW追加して合計170万kWの電力融通を緊急措置として受けることになった。東京電力管内で…

米国の断末魔

米上院銀行委員会がS&Pによる米国債の格付けを引き下げたことについて、調査を開始したと、ロイターが明らかにした。 一部の報道では、格付け会社による無責任な判断で住宅ローンや自動車ローンの金利が上がり地方自治体の財政悪化にも影響が出ているとし…

コメが72年ぶりに

先物取引を解禁した。東京と大阪で取引される。 前掲で電気をコメに例えたが、コメもまだまだ閉鎖的な市場形態である。日本にはJAという巨大組織が君臨し、農産物の自由な価格設定や流通の妨げになっている。これも地域分断された電力会社に似ている。 欧米…

電気をコメに例えてみよう

東日本には関東米穀、東北米穀、北海道米穀という3社があり、それぞれが自らの地域にコメを供給していて、これら地域内でのコメの地産地消という形態となっている。また関東米穀では関東水田、関東物流、関東宅配、関東米店という一貫供給体制で、関東地方の…

メディアは報道に分別を

鳩山氏が菅直人首相に早期退陣を迫り、さらに海江田氏などに一斉に辞任するよう促した。 以前にも書いたが鳩山氏は自分で首相を辞任した人間であり、彼の言動を報道することはワイドショーとしては面白いが、今後の政治を判断する材料にすらならないことをメ…

制度改革はエネルギー行政全般に実施せよ

来年4月をめどに原子力安全・保安院を経済産業省から分離し、「原子力安全庁」を新設するという。 「原子力発電所の安全を厳しくチェックするため、「規制」と「推進」を明確に分けるのは世界の原発運転国の常識だ。しかし、日本では推進役である経産省の中…

まるで時代劇のよう

九電の真部社長が「やらせメール」について、佐賀県の古川知事の発言が問題の発端となったのではなく、責任はすべて当社にあるとした。それを各紙が「九電社長が佐賀知事かばう」と伝えている。 ここで非常に滑稽なのは九電の時代錯誤である。30年前であれば…