まるで時代劇のよう

九電の真部社長が「やらせメール」について、佐賀県の古川知事の発言が問題の発端となったのではなく、責任はすべて当社にあるとした。それを各紙が「九電社長が佐賀知事かばう」と伝えている。
ここで非常に滑稽なのは九電の時代錯誤である。30年前であれば真部社長の発言は「政治家を守った財界人」として美談化されたかもしれないが、今は180度異なることを真部氏は理解できないのだろう。
時代劇でも悪徳商人がお代官様を「かばう」シーンが出てくるが、当時の官と民の癒着体質が、そのまま九州では何の疑いもなく伝承され続けたのだろう。
保守王国と言われる九州の財界の体質と封建制度には、明治維新はまだ来ていないのだろうか。