民主党の人材不足

ぼやき庵で心配していた通り、鉢呂氏の能力の低さが露呈した。おととい書いた「次の経産相の人選開始を」が現実となった。
鉢呂経産相の入閣を、岡田前民主党幹事長が野田首相に要請していたという。野田首相は岡田氏の推薦を信じていたとすれば、岡田氏の眼力の無さが問われる。さらに岡田氏を信じて結局ダメな経産相を任命した野田首相のツキの無さであろうか。
しかし根本的な問題は、労組系の出身者の多い民主党の人材枯渇である。今の経産副大臣の松下氏は農水系だし牧野氏は商店街とか中小企業対策ばかりで国のマクロ経済は素人だろう。さらに経産省政務次官の柳澤氏は食品系労組上がりだし、北神氏は農林系だ。これで円高やエネルギー問題で窮地に立つ日本経済のかじ取りができるわけがない。
明日までに新たな経産相が決まるが、最も安易でバランス人事の継続路線ならば海江田氏の再登場だろう。あるいは鉢呂氏の推薦の責任を取って岡田氏が入閣、という手もある。
ウルトラCは古賀氏を登用することだが、そこまでの度胸が野田首相にあるだろうか。
経済やエネルギーで素人だらけの政治家には経済運営は無理だとすると、結局経産省の官僚に頼らざるを得ない。
原発推進で電力べったりの経団連の米倉氏が喜ぶような人選だけは避けてほしい。