2010-01-01から1年間の記事一覧

欧州への批判を日本にかわす中国

四川省での抗日デモは政府主導という見方がある。その一方で、自粛を求めるところがもっとも「やらせ」に見られる。 この中国政府のキャンペーンはおそらく、ノーベル平和賞を与えたノルウェーに対する中国の報復措置が、予想外の欧州各国の反駁を招いたため…

中国のシーレーン封鎖阻止に早急な対応を

東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国と日中韓や米ロなど域外8カ国による初のASEAN拡大国防相会議で、米国防長官が名指しは避けながらも中国をけん制した。 今回は多国間協議による主張の中で「航行の自由が妨害されてはならない」と南シナ海で活…

何も元に戻らない

政府は9日、中国国内で拘束されていた中堅ゼネコン「フジタ」の社員全員が解放されたことで、日中関係の改善の兆しがより確実になったとみて歓迎している。 しかし 「いろんなことが元通りに戻っていくと思う」というのは、まったく甘い。平和ボケに元通り…

ミステリアスな工作失敗事件

大手ゼネコン、フジタ社員4人が現地法人の中国人社員とともに先月20日、中国河北省石家荘市で中国当局に拘束され、9月30日に3人が解放された。 彼らの河北省での行動は、「遺棄化学兵器処理施設の建設予定地を確認するため」となっている。彼らはレン…

動揺するフランス

読売新聞が「1日発行の仏紙ル・モンドは、中国が尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件をめぐる一連の対応で、「粗暴な大国の顔をさらした」と批判する社説を1面に掲げた。」と伝えた。 フランスの主要紙はサルコジ財閥が保有していると言われ、表立った政府批判…

ジョセフ・ナイ氏の述べるように

1年前、鳩山氏が中国との関係を重視し改善していくと発言した。小沢氏の大型訪中団もその路線だった。つまり猫を被ったトラを見誤ったのである。 当時アメリカは、日米安保条約を保持した上でのことだと述べて理解を示している。それに対して、民主党は領土…

日本を中露の資源攻略から守れ

中国の胡錦濤国家主席とロシアのメドベージェフ大統領は27日の首脳会談で、エネルギー面に関する中ロ関係の強化で合意したとの報道だ。 一方、中ロ両国は現在、双方がすでに合意している貿易・エネルギー・地域安全保障に関する関係強化に向けた具体案の取…

国家と人民の区別を

華僑の子どもらが通う神戸市中央区の神戸中華同文学校に27、28日、男の声で「尖閣諸島の件、なめたらあかんぞ。殺すぞ」などという脅迫電話が計3度かかったほか、28日には生徒に危害を加えるという内容の脅迫文が郵送されたそうだ。 これはまことに遺…

レッド・モンスターの経済包囲網を

今回の日本の弱腰外交への批判が高まっている。 また宮古島の住民・漁民の不安感がつのっている。 日本を反面教師にした、アセアン、韓国、インドが対中警戒レベルを引き上げた。 もともとアセアンは反共のアジア諸国がアライアンスを組んだものであり、歴史…

レッド・チャイナではなくレッド・モンスターと小沢氏

思い起こせば、昨年末に国会議員143人を含む大型訪問団を引き連れて訪中した小沢氏のことを「中国を理解している大物政治家」(中国外交筋)として期待する胡錦濤政権の姿があった。そして訪中した議員たちは一人ずつ胡錦濤主席とにこやかに写真に収まってい…

漂流するニッポンの高学歴者

テレビで、就職できないニッポンの30代の高学歴者を報道していた。 日本の大企業、大組織は経営陣が「お神詣で」をすれば、国の予算と方針で経営できたので、脳死状態が続いた。したがって彼らには自分たちよりも高いレベルの知識や経験は必要なく、霞が関の…

弱体化したニッポン

ここ数日、数週間、数か月、数年におよぶ政治家の不見識、官僚の省庁エゴ、国民の平和ボケがついに昨日の敗北宣言になった。本当に「ついに」である。 あまりにも支離滅裂な状況なので以下も支離滅裂に記する。 *国防意識、防衛意識をもたない政治家が多す…

民主党の代表選挙を終えて

民主党の代表選挙が終わった。そこで気になる点が2つある。 一つは前述の松木兼好氏の挙動である。代表選の結果の発表の後、小沢はの代議士はほとんどが(まあリップサービスだろうが)挙党一致を唱えた。ところが松木氏はあからさまに敵意をむき出しにして…

エネルギー川柳

円高と 猛暑で 電力 焼け太り

酒飲みの教育

外人の中には日本茶を超薄くして飲んで、味がわからない人がいる。 またご飯の炊き方も分からないから、日本食の本当のおいしさがわからないこともある。 日本酒も、吟醸酒を熱燗にしたらふくよかな香りもコクも飛んでしまう。 ワインはもっと複雑だ。しかし…

小沢氏は政策の正しいうったえ方を

(1)民主党の鳩山代表は2009年7月26日、新潟県新発田市での衆院選立候補予定者の集会で、「首相を退任後、政界に残ってはいけない。影響力を残したいという人が結構いるが、首相まで極めた人がその後、影響力を行使することが政治の混乱を招いている」と…

不見識な政治家と国家の姿

円高が日本経済を襲っている。先進国は財政政策と為替政策を立て直して、格付け機関による国際格付けの引き下げを必死に防ごうとしている。もちろん政争をしている場合ではない。 ところが日本は権力闘争の真っただ中だ。これを仕掛けたのが、政策なし、政局…

理解に苦しむ人たち

時事通信によると、社民党の福島瑞穂党首は25日の常任幹事会で、参院選での敗北について「党首として責任の重大さを痛感し、誠に申し訳なく思っている」と陳謝した。又市征治副党首が敗北の責任を明確に認めるよう求めたのに応えた発言。又市氏はこれを受け…

本当のエコシティを

以前、アメリカ、オレゴン州ポートランドに住んでいたことがある。ここは米国ロハス調査でもナンバーワンの環境都市である。(Lifestyles Of Health And Sustainability)11月から3月までほとんど毎日雨が降る街なのに、自転車の利用者、愛好家が多い。 そし…

沖縄の妖怪

ゲゲゲの女房の番組が流行る。坂本龍馬も流行る。 世の中の動きには得体のしれないモノノケが感じられ、そして国家運営の閉塞感が漂う。 言い方は悪いが、普天間問題がブーム化し、さまざまな議論が起きている。 本ボヤキでも普天間問題には触れた。以前書い…

国家運営の危機に際して

先週の18日、格付け会社のMoody’sはフランス、米国、ドイツと英国の国債の、将来のAAA格の引き下げの可能性を示唆した。理由はもちろん債務の問題である。 一方スペインは9月末にも格付け見直しの可能性が高い。経済基盤が脆弱だからだ。 その結果欧州諸国は…

登山者には登山保険加入の義務化を

富山県の北アルプス・剱岳で、50歳代後半から60歳代後半の男女8人のパーティーが遭難しかけたが無事、県警のヘリコプターで救助された。 北海道内でも7、8月の「夏山」での遭難者数が今月4日時点で36人に達している。 これらの遭難には50代以上の…

日本の独立、沖縄の独立

人間が成人すると独立して生きてゆかねばならない。そのためには体力、知力と経済力が必要とされる。そして精神的に独立するには生きる気力と誇りが求められる。体力によって病気やバイ菌などの外敵から体を守り、知力は経験則以上の未来予測に役立ち、経済…

日本の被害者意識の異常性

昨年も今頃書いたかもしれないが、この時期になると戦争ものの報道が増える。 太平洋戦争の災禍、犠牲者の訴え、核廃絶などさまざまだ。 自民党政権時代には靖国参拝が大きな焦点になっていたが、民主党では誰も閣僚は参拝しないという。一方、自民の谷垣氏…

世界の大学ランキング 2010

12日発表になった世界の大学ランキング(ARWU 2010)で、1位に米ハーバード、2位にUCバークレー、3位にスタンフォードが入った。 日本の大学の順位は、20位に東大、24位に京大、75位に阪大、79位に名古屋大、84位に東北大と100位までに計5校となるがすべて国…

暑中閑あり

夕木立 蝉のスコール降ってくる

脱ガラパゴスには

北陸地方に転勤していた友人が、ガラパゴスでもよいではないか、と言っていた。何も日本は外国のまねをする必要はない。北陸のようにすばらしい自然と人間関係を否定する必要はない。といった議論である。 確かに経済的にも政治的にも軍事的にも、北陸が自立…

役所の低レベルが日本を壊す

経産省に「出る杭は打たれる」と睨まれる、と経営者が発想すること自体、大きな間違えである。 しかし役所には下らない民間イジメの傾向が続く。 どこまでもお役所まかせ、プラス談合体質ではこの国は滅びる。 海外の知見をもとに木端役人の制度をぶっ壊すこ…

ガラパゴスの技術開発

原爆の製造。遺伝子組み換え作物の生産。 技術者は全体の社会的知見を問わず、己の科学的知見で研究を推し進める傾向がある。 これは大きな破たんのみならず、社会的に大きな損失(無駄遣い)を伴う。 例えばNEDOで使った大枚の研究費が、現在どのように経済…

映画、剣岳を観て

テレビで剣岳の放映があった。 軍部の組織エゴと暴走。 これは現代の日本企業と何も変わらない。 従業員は何も言う権利がなく、科学的・合理的意見や正しい情報も通らない。 今までやってこられただけ、運が良かったのかもしれない。 そして従業員のスキルと…