下らない民主党代表選

先ず、菅政権の間違いが何だったのか、今の候補者にはそれを検証し、修正する方策が示されていない。
さらに候補者が具体的な政策論議よりも風化した小沢参りに奔走していることは、3月11日以後の危機管理の見直しという発想というよりも、政権交代する以前の野党時代の病理に思考がむしばまれているとしか、言いようがない。
確かに菅政権の震災・津波および原発事故対応は国際社会的にも非難されるべき点が多い。しかし今の候補者には、何が問題なのか本当に分かっているとは見られないし、国民がなぜ菅降ろしに賛同しているか、理解していない。
原発事故の本質である、自民党政権時代からの政官財の癒着構造を抜本的に改革しなければ、誰が首相になっても短命だろうし、それとともに日本の余命も短命となるだろう。
候補者に原発問題やエネルギー問題を言う知恵がないのであれば、安普請のXXエネルギー検討委員会の御用学者ではなく、海外の知恵を入れて刷新をはかるべきだろう。日本国内には経産省の失敗済みのエネルギー政策論しか残っていない。