霞が関の改革派に期待するしかない

鉢呂経産相がエネルギー政策について「エネルギー・環境会議と連携して、総合資源エネルギー調査会を9月中に立ち上げる。」と述べた。この総合資源エネルギー調査会経産省の中ですでに立ち上げが決まっていた。つまり誰が大臣になってもこのストーリーは変わらず、鉢呂氏は経産省が決めた台本を読んだだけである。
鉢呂氏に限らず、素人集団を派閥バランスでかき集めただけの閣僚たち。一川防衛相は自ら「素人だ」と宣言したし、外務相財務相もお子様だ。鹿野氏は震災後の放射能汚染から農作物を守れなかったし、蓮舫氏は何の行政改革もやっていない。
野田首相は党内派閥のバランスを第一とし、専門家を入れなかった。つまり霞が関政権運営を任せたのである。まあ、素人の政治家に任せるよりは良いかも知れないが、政治家のトップが素人だと官僚が政治家の家庭教師をする時間が取られる。これが無駄だし、前掲のように中国の漁船団が領海侵犯したときに「お勉強中」では政治判断がお子様状態となる。
残念だが、震災・津波原発事故を受けて、政治家よりも真剣に国を守るという気概が生まれたかもしれない、霞が関の改革派に期待するしかないだろう。
この政権はすでにその決断をしている。