レッド・チャイナではなくレッド・モンスターと小沢氏

思い起こせば、昨年末に国会議員143人を含む大型訪問団を引き連れて訪中した小沢氏のことを「中国を理解している大物政治家」(中国外交筋)として期待する胡錦濤政権の姿があった。そして訪中した議員たちは一人ずつ胡錦濤主席とにこやかに写真に収まっていった。
そして今年の8月、小沢氏の出馬による民主党選挙という愚行と政治空白の中で尖閣事件は起きた。
過去においては、前回の米国の大統領選挙の後、ブッシュからオバマへの引き継ぎの空白の期間の2008年暮れに、イスラエルパレスチナを攻撃し、住民に死者を出したがオバマ政権が正式に始動した2009年1月には撤収した。
訪中後の小沢氏は「日本を解放する」と述べていた。これは人民解放軍になぞったのだろうか、それとも中国に日本を引き渡す、という意味だろうか。
現在、小沢氏と143名の訪中した議員たちは、まだ誇らしげに胡錦濤主席とのツーショット写真を飾っているのだろうか。小沢氏と143名の彼らの不見識と非常識を問うとともに、彼らの渡航費用に国費が使われていたとすれば、その意味を検証すべきである。