弱体化したニッポン

ここ数日、数週間、数か月、数年におよぶ政治家の不見識、官僚の省庁エゴ、国民の平和ボケがついに昨日の敗北宣言になった。本当に「ついに」である。
あまりにも支離滅裂な状況なので以下も支離滅裂に記する。
*国防意識、防衛意識をもたない政治家が多すぎる。(しかしユーアイという言葉しか知らない無知蒙昧な鳩山氏が首相でなくてまだ良かった。)
社民党の平和ボケ加減は失笑の域だが、今回の船長逮捕から中国側の強硬な姿勢に際して「右」を自負すべき自民党から何も具体的な意見、提案、政策が出されなかった。石破氏、小池氏は脳死状態だったのか。
*言いすぎだと思うが、新橋駅前で日本国民にガーガー喚く右翼は、それこそ漁船を借り上げて尖閣諸島に襲来する中国漁船に対するアピール行動ができたのではないのか。
普天間で拝金政治ばかり行う沖縄の政治家達は、誰が沖縄を守ると考えているのか。
*米国は安保を確認したが、自国を守る意欲と戦う意思のない日本を守るために、さらに米軍を排除しようとする沖縄などの日本の領土・住民のために、米軍(兵士)は命を賭けるだろうか。
*資源小国、地震大国の日本にとって、中国の政治リスクがやっと見えたと感じるのは感覚麻痺だ。資源と市場を中国以外にもバランスさせることが必至なのに、商社とメーカーは「中国共産党」の意味を忘れたのか、認知症に陥ったことを反省すべきだろう。
2010年9月24日を新たな日本の敗戦記念日にしないように、今こそ平和ボケから脱出するきっかけとすべきである。
ローマの繁栄は500年続いたが、ニッポンという国家が繁栄したのは150年足らずで、その後に国家主権を失った、とこのままでは世界歴史の本に書かれるだろう。