本当のエコシティを

以前、アメリカ、オレゴン州ポートランドに住んでいたことがある。ここは米国ロハス調査でもナンバーワンの環境都市である。(Lifestyles Of Health And Sustainability)

11月から3月までほとんど毎日雨が降る街なのに、自転車の利用者、愛好家が多い。
そして路面電車が空港から街中まで走っている。所要時間は約30分で料金は300円ほど。
この路面電車には入り口付近に自転車を立て懸けるバーがついている。つまり自転車を持ち込んで路面電車で移動して、交通量の少ない街の反対側までゆき、自然を満喫するサイクリングに出かけられる。あるいは通勤でも便利だ。
さらに路線バスでもバスの前面外側に2−3台の自転車を載せられる台が付いている。これでバスと自転車の併用が可能だ。
そこで提案だが、土日の空いている時間帯において、JRなどで折りたたみ椅子のある車両には、自転車用のフックを設置して、サイクル+レールという健康志向でCO2排出の少ないトリップを可能にしてはどうだろうか。そして街中に走るバスには(土日だけではなくてもよいが)前面に自転車を設置できるフレームを取り付けるなど、さらに健康を促進してはどうだろう。
アメリカの公共交通機関の数は少ないが、さまざまな取り組みがある。これはだめ、あれはだめ、という規制ではなく、利用者のため、地球環境のために、公共交通機関の柔軟な対応が望まれる。