欧州への批判を日本にかわす中国

四川省での抗日デモは政府主導という見方がある。その一方で、自粛を求めるところがもっとも「やらせ」に見られる。
この中国政府のキャンペーンはおそらく、ノーベル平和賞を与えたノルウェーに対する中国の報復措置が、予想外の欧州各国の反駁を招いたため、国民にノーベル賞関連の報道から日本の尖閣問題に目を向ける(戻す)ことが目的と考えられる。
つまりノーベル平和賞でのノルウェー攻撃が失敗だったので、新たに抗日攻撃をしかけたのである。
中国は経済力の増幅が暴力的な対外政策を増長させ、それが支離滅裂な暴走となって表れてゆく。
この中国の先を読まない戦略と国民感情を操る瑣末な戦術が中国政府を滅亡に追いやっているのかもしれない。そしてそれ自体を政府幹部が理解しているために、焦りが加速しているようにも見える。