国際協力とは

国際協力とは血と汗である。
今回の原発の事故と放射能汚染除去で、フランスとアメリカの専門部隊が来日している(かその予定だ)。
つまり日本国の政府は、自国の軍隊や専門家では危険回避できないシロモノを、官僚主義にどっぷり浸かった親方日の丸企業に任せていたのである。
そしていざ危険が押し寄せてくると、官僚主義が邪魔して危機管理が後手後手となった。
フランスとアメリカの専門家が協力を手を差し伸べてきたのに、拒否し、やっと今頃になって頼むという不始末である。それでも彼らは危険を覚悟の業務に来てくれている。
それは何も原子力の専門家だけでない。とくに謝意を感じるのはアメリ海兵隊の隊員たちの協力と支援である。昔も書いたが、海兵隊というのは最も危険の高い任務に就く、いわゆる肉弾戦の兵士たちである。そして彼らは愛国心と忠誠心を誇りとして、敵地に赴いたり、同盟国を救援するのである。過去のアメリカの戦争でも、海軍、陸軍、空軍と比べて、まっさきに最前線に立つのは海兵隊であり戦死者も多い。
彼らは武器や頭よりも体と命を使うことを使命としている。そのためときどき駐留地で問題を起こすこともあるし、沖縄ではそれが大きく取り上げられた。
しかし今回は海兵隊の血と汗による、地道な協力を理解した日本人は多かったと思う。
これが普天間基地の問題の解決にプラスになってほしいと思うし、狡猾と見られてきた沖縄県の県政に係る日本人も、今後は胸襟を開いてアメリ海兵隊と沖縄の基地問題を議論し解決してほしい。
少なくとも宇宙人や変人党首の言うようにグアム移転しなくて良かったと思う。