石油ショックに備えよ

中東の専門家によると、サウジアラビアでの民主化の動きの可能性が今週の金曜を目途に高まっているという。サウジでの民主化に火がつけば、国際原油価格はさらに高騰を続け、資源小国の日本にとって打撃となる。それは国民生活にも大きな影響をもたらすが、日本としては一刻も早く、脱石油と燃料転換を図るべきだ。
最近は世界的なシェールガスの開発によって、天然ガス価格が原油価格からデカップリングしており、今後は産業用と民生用を含めて、石油や石炭から天然ガスへ一次燃料のシフトを加速させる必要がある。さらに国内で発生できるエネルギーである再生可能エネルギーの開発を促進して、再生可能エネルギーから発電される電気の有効利用も拡大しなければならない。
そのためには“がんじがらめ”の風力発電や大型太陽光発電への規制緩和を政治主導で行う必要がある。環境省の決めた風力発電の環境アセスに2-3年もかける規制は時代錯誤であり、中東情勢の新たな展開によってこれらの規制を抜本的に改革しなければ、日本はあっという間に沈んでしまうだろう。