公営ギャンブルとリスクマネー

我が国では競輪競馬や宝くじなど公営ギャンブルが盛んだ。そしてそれらが財政投融資の資金源となっている。つまり民間のギャンブルマネーが役人というファンドマネージャーを通して資本投資を形成している。その結果、箱物の多い国作りになっている。
しかし時代はハイテクやITへの投資が利潤を高め、雇用を生み出しているのである。
我が国では役人すなわちお上のファンドマネージャーによる投資の限界が露呈しており、同時に、新たな産業を育成するための、米国のようなエンジェルファンドやプライベート・エクイティのようなリスクマネーが存在しない。
箱物投資にはリスクがないが、十分な利潤も生み出さず、新たな産業の育成にもならない。今のように産業構造の高度化が必要とされる時代には、ギャンブルマネーが正しくリスクマネーとして新規事業に投資されるような仕組みを作る必要がある。