ウェークアップ・コール

自民党が負け、民主党が勝っても、今後の我が国の政治は動乱期に入ったという見方が強い。それによって霞ヶ関も、予算の組み替えを含め、新たな行政運営を余儀なくされるだろう。
産業界の一部では、「今後の経済の行方が分からない。」「今までの経営方針をどのように切り替えたらよいのか、しばらく見極めに時間を要する。」との悠長な意見が出始めている。
政治の利益誘導と官僚の産業保護の下での経営のみを行ってきたから、自らでは経営判断が出来ないというのか?
政治の動乱はぬるま湯に浸かってきた一部の(とくに規制業種の)経営者にとってのウェークアップ・コールだ。自社のビジョンとポリシーを政治と役人に頼ってきた経営者は今こそ夢から目覚める必要がある。