CSRはどこへ

九州電力経産相の鶴の一声で、「やらせメール」問題の最終報告書で否定していた関与を認めることとした。第三者委員会の言うことは聞かないが、経産相は別なのか。良く分からない。監督官庁には逆らえない、と述べたそうだ。
九州電力は第三者委員会は無視するが、ぎゃーぎゃー言えば監督官庁の言うことはやっと聞く。これは一般企業としても変だし、地域独占を認められている公益企業としては異常である。
九州電力CSRという言葉をしらないのだろうか。CSRとは、「企業は社会的存在として、最低限の法令遵守や利益貢献といった責任を果たすだけではなく、市民や地域、社会の顕在的・潜在的な要請に応え、より高次の社会貢献や配慮、情報公開や対話を自主的に行うべきであるという考え」のことをいうそうだ。これが電力会社に先ず当てはまらないのが可笑しい。(本当に笑える)
これが九州王国を占有する電力会社の体質であることが明確になった。九州の地方自治体も九州電力からの寄付があるから、言うなりになっていたことは、佐賀県の例でも明らかだ。電力料金で集めた金で地方自治体の民意と権力を買う構造がある。
日本の電力供給構造を一日も早く刷新して、エネルギー維新を起こさなければ、国民だけでなく電力会社の社員も滅びる。滅びないと信じているのは経団連だけだろう。