ジャーナリズムも中国の方が上?

高速鉄道事故報道、中国メディアが異例の抵抗と読売新聞が伝えている。
「中国の高速鉄道事故発生以来、国内メディアが鉄道省の事故処理をめぐって、「証拠隠滅」「人命軽視」などと批判を強め、報道規制にも異例の抵抗を見せている。」
これは当たり前の話だが、福島原発事故のとき日本のメディアの対応はどうだったか。とくにNHKを始めテレビ各局は電力会社擁護の姿勢を取っていなかっただろうか。
胡錦濤政権は、民主化要求など、共産党一党独裁を否定する報道に発展しないよう操縦を続けているが、こうした危うい手法をいつまで続けられるかは不透明だ。」
一方、日本のメディア、とくに産業界を代表する日経や読売までもが「電力政権」を否定しない報道に徹していたのではないだろうか。
フランスのLiberation誌は、今でも、日本の原発事故で住民が情報開示を東電に求める姿を映し出している。これは中国の鉄道事故被害者家族が鉄道省に対して事実を求めるように迫る映像とそっくりだ。
原発事故と鉄道事故は規模が異なる。日本のメディアの方が中国よりもはるかに「腰ぬけ」に見えるのは、ぼやき庵だけだろうか。ジャーナリズムでも中国は日本の上を行っているのかもしれない。