日経の変調?

今朝の日経には少々驚いた。
10電力割拠のツケ 「独立王国」融通阻む (1面)
電力供給力とコストの情報を開示せよ(2面社説)
停電の屈指の短さも電力不足で神話崩壊 電力取引所の未発達(5面)
韓国やロシアとの電力連系は十分可能(電子版)
これらは今まで電力会社の垂直統合型経営を擁護してきた日経のスタンスと異なる。最近の九電のやらせメール問題、中国電力発電所の運転停止、関電社長・電事連会長の節電不用説発言など、さすがにここまで電力会社のボケ体質が明らかになると、電力=産業界を一枚岩として見られなくなっている流れがあると、日経は気づいたのだろう。
なでしこジャパンが話題になっているが、女子だからサッサーチームに加われず、男子との過酷な競争に耐えて勝ち残った勝者の姿を見れば、全く競争の無い地域独占・固定料金に守られた電力会社がいかにダメか、本当に違いが見て取れる。
電力会社を競争させるような制度にしなければならない。日経も気まぐれの電力批判ではなく、将来の制度を展望し提案する必要がある。