経団連も日経も反省を

欧州を訪問中の米倉経団連会長が「経済産業相原発大丈夫だと言ったのは何だったのか」と菅首相を非難した。さらに「首相と担当大臣の意見が食い違うようでは、国民の信頼を失うだけでなく、国際的にも影響が出る」と苦言を呈した、と日経が伝えている。
これは原発推進電事連経団連経産省による、虚偽の安全宣言をひっくり返した菅氏に対する批判であることは明らかだ。それを経団連新聞である日経が堂々と紙面で述べていることが恐ろしい。
菅氏を擁護するわけではないが、前原氏や経団連御用組合と化した労組には経団連の脅しは効いても、青い市民運動家であり孤立した菅氏には脅しが効かなかった。
米倉氏の言う「国民の信頼を失った」のは首相ではなく米倉氏=経団連原発擁護と脅しであり、彼のドイツ国民を逆なでし日本国民を裏切ったドイツでの発言こそが「国際的にも影響が出た」のである。
経団連と国民との溝を取り戻せないほど大きくした米倉氏の責任は重い。
それにしても日経の電事連経団連経産省への妄信は読者を間違った方向に向かわせる危険を含んでいる。