防衛相の国防意識の欠落

北沢俊美防衛相は、第1原発のタービン建屋にたまっている放射線を帯びた汚染水の処理について「一義的には東電中心だが、どうしても自衛隊の力が必要だという合理的な理由があれば積極的に対応する」と述べたそうだが、これは国を守る、国民を守る自衛隊の存在意義についてあまりにも責任意識が欠落しているのではないか。
昨今のニュースでも、東電にはすでに危機管理能力が終焉した報道が相次いでいる。とくに原発の現場の孫請け作業員の声からも「東電には危機管理意識がない」との意見が出ている。
東電がダメなら国防相(我が国の呼称は防衛省)が率先してリーダーシップを取って危機管理に臨むのが、欧米なら当たり前の国家政府の考え方だが、どうやら日本では、東電のみならず防衛省も宦官状態なのだろうか。
この体たらくな日本を笑うことはできないが、「ああそうですか」と鵜呑みに報道するメディアに対して、国民は声を上げるべきだ。