茹で蛙にならなければよいが

蛙をぬるま湯に入れて、少しずつ温度を上げていっても、蛙は暑さを感じないが、いつかは熱湯になり死んでしまう。
日本の原発の事故状況や、放射線に関する情報が少しずつ出ているが、政府(電力会社は不思議に何も発表しないが)のアナウンスメントだと「健康に直接影響はない」程度の放射線量だという。
しかし、1週間前から徐々に原発の事故状況は悪化しているし、飛来している放射性物質の核種と量は確実に増え、またその範囲も拡大している。
前述のように、事なかれ主義、大本営発表は、国民の危機感覚をわざと麻痺させているのではないかと疑いたくなる。フランス政府の在日フランス人への対応、米国政府の同様な対応をみると、日本政府の声明内容を信じ続けた結果、最後に「ここまでひどいとは考えませんでした」という話にならないだろうか。
海外メディアからみると、日本では、Who is in chargeとthe worst case scenarioを議論することがタブーなことが、最も恐ろしいようだ。