NZ地震の災禍

NZは日本と同じように太平洋プレートの西端に位置しており、プレートが潜り込む地震の巣の上にある。そしてNZのクライストチャーチでは昨年9月にもM7を超える地震があった。
今回の地震では昨年9月よりも震源地が浅く、そして都市に近いため大きな被害と多くの犠牲者が出たが、以下のようなポイントが今後、NZで長期滞在する場合の教訓になるかもしれない。
*NYは日本と同じ地震多発国であるということ
*日本では耐震工事が義務付けられているが、NZでは各地域の耐震建築基準を調べる必要があること
*9月の地震で建物の構造にひびが入っていた場合には、それよりも小さな揺れでも倒壊のおそれがあること
*耐震工事には数カ月かかるため大きな地震の数か月では耐震化が対応しきれないこと
テレビに移ったQueens Educationの入っている建物はいかにも古そうで耐震工事をしたかどうか疑わしい。
富山県など自治体ベースで数十人を派遣する場合には、現地校の入っている建物をチェックしたのだろうか。
あまり関係ない話だが、なぜNZで英語教育をできると富山県などは考えているのだろう。昔の映画だが、メルギブソンのオーストラリア英語での録音はすべて米語に吹き替えていた。それだけ、オーストラリアとNZの英語は米語や英国語とアクセントだけでなく用法も異なる。
はっきり言えば、オーストラリアやNZの英語を習得しても世界で共通する言葉として通用しないし、米語や英国語圏ではあまり役に立たない。
先日TVで、秋田県に派遣された医者が患者の訛りを理解できないため、診療ミスを防ぐために電子カルテに翻訳ソフトを入れていた。残念だが、日本語を習うときに秋田県で習っても日本で理解できる言葉ではないかもしれない。
都道府県が絡む英語教育は、そいうった事実関係を理解する必要もある。公費が絡んだり、公的機関が斡旋する学習内容はきちんとチェックしなければ意味が無い。
NZへは語学留学ではなく観光地として訪問を奨励すべきだ。ただし旅行会社は滞在先の建物の耐震性評価をつけるべきだが。