トルコのリーダーシップ

エジプト革命以来、トルコの政治的成功はイスラム社会の成功モデルとして見直されている。
前回の米国大統領選挙で見事に負けた共和党のマケイン氏は、CNNのインタビューに応えて、「エジプトなどすべての国で急先鋒のラジカルなイスラムの影響の危険がある」と戯けたことを言っている。これは選挙に負けた負け犬の遠吠えだろうが、あまりにも情報に無頓着であり、自らパソコンやEメールは使えないと豪語していた輩であることを明らかに物語っている。そういえば、国民生活のコの字も知らない日本の金持ちおぼっちゃま政治家の鳩山氏はまだいろいろと雑音を重ねているようだが、これはマケイン氏と同じ無知の雑音であり、メディアは抹殺すべきである。日本の良識は無知をたたえるワイドショ―ではない。
ところで最近、エジプトではイスラム反対派がトルコの成功モデルを参考にしようとしている。
そしてトルコではAk党がそのモデルケースの政治集団と考えられている。前述のMuslim Brotherhoodでさえも2月3日に「a civil, democratic political regime that respects human rights and freedom, guarantees better and safer lives for citizens and improves the country’s economy」を求めているのだ。これはトルコをなぞらえていること以外には考えられない。
ロッコでさえ、モロッコ民主化がオイルランプであるとすれば、トルコのそれは電球である、と述べている。
いずれにしてもこれらの諸国ではイスラム革命もテロリストによる革命も誰も欲していないということを日本人は十分に理解すべきである。