既存のメデイア報道は無用になった

1月17日に予想したことが運悪く当たってしまった。
チュニジアの政変が、アラブ諸国に及んだことである。まさしく、今これを書いている間にもエジプトで民衆による政府打倒の声が上がっている。
今後は、ヨルダン、アルジェリア、モロッコ民主化のターゲットであり、さらに現実的には予想通りヨルダンとイエメンでデモが発生している。
米国オバマ政権は、西側の情報網の落ち度を求めているし、表面的にはこれら中東・北アフリカ諸国の民主化を認めている。しかしながら米国の傘をいいことに独裁者側は既得利権を求め、民衆圧迫と独裁で居残りを求めている。
これは役人が既得利権にしがみつき、住民の生活レベルと矛盾している点で、日本の阿久根市と非常に似ている。
日本のメディアも海外のメディアも大企業のスポンサーに頼っている点では同じだ。つまり、体制よりの報道しかできない。だから民衆の真実の怒りを最悪の結果が出るまで伝えられず、民衆が暴徒化するまで、危険シグナルは発せられない。
つまり民衆の本意は、ツイッターフェースブックのような民衆メデヂィアでしか、真実が伝わらない。
真実の報道が伝わらなければ本当のジャーナリズムにならない。
真実の報道がなければ、世界の住民、そして世界の指導者のリスク対応が後手後手になる
もはや既存のメディアはその機能を失っている。