アリゾナの襲撃事件はテロだろう

アメリカのアリゾナ州民主党議員を襲撃した事件。痛ましい事件であり、9・11に生まれた子供までが犠牲になった。
これは民主主義に対する暴力による挑戦であり、国家として断固たる対応が必要だが、アメリカの当局はなぜか一般の暴行事件として胡麻化した対応である。
共和党サラ・ペイリンアラスカ州知事が政敵として挙げた一人が、今回の暗殺の相手の下院議員であり、完全に政治テロである。これを看過している米国メディアおよび日本のメディもジャーナリズムを忘れているか、国家に弾圧されているか、どちらかであろう。
もしも、今回の暗殺事件の犯人がアラブ系の住民だったらどうだろうか。
おそらくテロ扱いになり、相当のインパクトを持ったはずだが、テロを行う側の人種によってテロになったり、今回のように単なる銃撃・殺人事件になるのはあまりにも勝手すぎる。
米国は軍事国家であることは明白だが、テロ行為そのものを作り上げたのも米国である。しかし、テロ行為があったにもかかわらず、それが共和党の黒幕かどうかは別にしても、まったくテロ行為として扱わない米国の非民主主義的で暴力的な対応は、ジャーナリズムとして許すべきではない。