小沢氏の責任と経済界の責任

1人区で自民党が圧勝した。民主党が地方経済の疲弊を感覚的に捉えきれていなかった。おそらく東京一人勝ちの経済情報に惑わされたのだろう。
2人区でも民主党小沢氏が無理やり立てた2人目候補で苦戦した。小沢氏の幹事長辞任当初、民主党は小沢氏の主張する2人擁立に難色を示したが、結局受け入れてしまった。これは小沢氏の「選挙の神様」伝説の終焉を意味している。
消費税に関してはさまざまな議論があるが、日本の財政状況を見ればやはり消費税アップの議論を持ち出したことは正しい。埋蔵金や無駄カットには時間がかかるからだ。しかし、民主党がまるで野党のように内部分裂し、正しい消費税アップの論理固めをできなかったことが敗因である。それと地方経済の復興策がセットになっていなかった点だ。
意味のないタレント候補を多数擁立した小沢氏流の選挙だったはずなのに、なぜ小沢氏に責任論が出ないのか?マスコミの報道も不思議である。
そもそも参議院の必要性を問う必要が十分あるのだが。
さらに経済界は本気でこの国の経済の牽引力は何か、どうするのか、国にビジョンを示すべきだ。(政府にビジョンがないのは、頻繁に政府を取り替える国民の責任だ。)