大声と情報漏えい

都内のあるコーヒーショップで午後2時過ぎに大手外資系生保の営業マンが若い夫婦に保険の勧誘を行っていた。所要時間は45分以上。
営業マンは30歳前で相手も20代の若夫婦。奥さんは妊娠している様子。
ところが営業マンの声が非常に大きく、おそらく店内の回りの十人近くにはこの営業マンの外資企業名、保険の内容、夫婦の呼び名、夫婦のおよその年収、家族関係などがすべて筒抜けで聞こえてくる。
外資系では一般的に個人情報の管理は厳格なはずだ。ところがこの営業マンはどうなっているのだろう。
たんに売り上げの手数料さえ入ればよいという訳なのだろうか?
さらに地下鉄構内で大声で携帯電話でアポの確認をするサラリーマン。
そこまでして電話に出なくとも本人の営業には大差ないはずであり、構内での雑音で本人が声を張り上げることによる、情報漏えいの方が大きな問題だ。
彼らの所属する企業の上司たちがこのような話を聞いたら、あるいはこの場に居合わせたらどのようになるのだろう。
社外での営業、不用意な大声での会話、携帯電話に向きになって話す内容、これらのコンプライアンスを気にかけなければ、彼らに社外で営業するリスクも携帯電話を使うリスクも与えるべきでない。