小沢氏は大人の対応を

民主党小沢一郎前幹事長は新執行部を決めた党両院議員総会を欠席したそうだ。そして小沢氏の総会欠席は「所用のため間に合わない」との理由からだった。総会会場の後ろに陣取った小沢グループの議員らは枝野幸男新幹事長のあいさつにも拍手せず、冷ややかな視線を送るだけだった、との報道がある。
さらに小沢氏側近の高嶋良充参院幹事長は菅新首相らがガンバロー三唱をする際に、壇上にのぼるのを渋り、枝野氏に促されてようやく加わるありさまだったようだ。 
一部の報道にあるように、小沢執行部で副幹事長だった1人は「枝野さんは細野豪志幹事長代理以外の『副幹』切りをねらってる。売られたケンカは買うよ」と言い放ったらしい。
これは前政権がオコチャマ政権だったばかりでなく、民主党本部はオコチャマ政党なのではないか。まるで子供のガキ大将選びで、それに負けたガキ大将とその子分ともどもの悪あがきである。これは一国の政権を担当する責任与党の前幹事長とその一派のあるべき姿勢でも資質でも態度でもない。
欧米諸国、とくに米国ではヒラリー氏がオバマ政権を支えているように、選出される政権与党にはプライドがあり、党内の権力闘争は時限付きであることを正しく認識している。
小沢一派には、nobles obligeとかself esteemあるいは日本での騎士道精神のようなものを理解できないのであろう。そうであるとすれば、小沢一派の国会議員は誰と誰であり、また彼らの幼い言動がどのようなものかを国民が厳しくチェックすべきだし、そのためにメディアはさまざまな情報をきちんと公開すべきである。
ここにおいてもメディアの役割は重要だ。