石原都知事の発言で

全国知事会議途中で退席した石原東京都知事は怒り心頭の様子を隠さず、その後報道陣に、「日中間で尖閣諸島の帰属を協議しようって、こんなバカをいう総理大臣いるのか? 正式に(米国から)返還されたんだ。ばかな会合だよ。ナンセンス!」。「君たち(メディア)ももっとこの点を報道しなきゃだめだ。」と述べた。
本稿で過去にさんざんボヤいた、鳩山氏、福島氏に対する批判は、最近のさまざまな報道で結末を迎えようとしているので、さらに無駄押しはしたくない。両者の自滅は時間の問題だからだ。
石原氏の態度・表現の方法はともかくとして、鳩山氏の「友愛」「不見識」では中国の拡張主義と威嚇行動を阻止することはできない。
ただし、気になるのは北朝鮮だ。過去においては、米国からの交渉での好条件を引き出すためのブラフとも取れる、原子炉への燃料供給やテポドンの発射報道を積極的に展開した北朝鮮だ。失敗したテポドン人工衛星だと嘯いた。しかし、今回の撃沈はこれら一連のブラフにしては動機が不明であり、通常であれば「何々に対する自衛措置だ。」といういつもの元気の良い発表も見られない。今までの言動と明らかに矛盾する行為が続いているし、北朝鮮大本営発表も後手後手でもある。
彼らの軍部の発表でも、発射したとされる大型魚雷を積んだとされるサイズの船舶を持っていないという。その船舶を持っているかどうかは米国CIAやNSAは知っているはずだ。それにしても米国情報部が静まり返っている。
前回にも書いたが、日本の地政学的な重要性と、(馬鹿な国民が選んだ)馬鹿な政党と、(馬鹿な与党政権が選んだ)馬鹿な首相と連立政党を、十分に理解した米国のネオコンが痺れを切らした、と考えてはあまりに不埒だろうか。
いずれにしても、石原氏にここまで言わせる民主党社民党国民新党は、沖縄だけでなく日本国民、そして中国の拡張主義を懸念する米国のネオコンから切り捨てられることは明白である。