日本の責任

金正日氏が中国を訪問した。
これに対して韓国政府が危機感を募らせている。北朝鮮の魚雷の爆発によって船舶が攻撃され、死傷者が出た、と思われるからだ。そのような状況において中国が北朝鮮を受け入れる行動は、韓国の西側防衛ラインに対する中国の挑発とも取れる。
中国は日本政府の弱体化、西側防衛ラインの後退、などを見越して、日本の自衛艦へのヘリの挑発行為に続いて、北朝鮮によると思われる韓国への攻撃(?)を看過しているのかもしれない。
それにしてもこの時期での金正日氏の中国訪問は、米国との軍事協定に頼る韓国に大きな不安材料となっている。鳩山政権の「米軍の海兵隊の存在が抑止力とは気づかなかった」発言は、中国の軍事圧力を増大させ、韓国を窮地に陥れているかもしれない。この偏狭な視野が島国日本の限界だとしても、隣国で西側の同盟国を危機に陥れた(とすれば)責任は重い。