中国と小沢氏の共通点

クリントン政権で国務副長官を務めたタルボット米ブルッキングス研究所所長も日本外交に懸念を表明した。普天間問題と中国問題が、日米同盟関係の将来の方向性について、深い懸念材料であると指摘したのだ。
普天間問題では、鳩山政権が一体何をしたいのか分からないこと、沖縄米軍の軍事的プレゼンスを薄めるような行動を取るなら、同盟関係全体が崩壊に直面する可能性があること、である。
この軍事プレゼンスは米国が日本のみならず、韓国と台湾を守る義務を負っていることであり、それを鳩山政権だけが勝手に不履行にすることは許されないし、社民党も政権与党を組む立場を忘れている。
この日本の政治の無能化が中国に日本の国防意識をチェックさせる行動を誘う結果となった。今月8日、中国海軍の艦載ヘリコプターが東シナ海護衛艦に距離九十メートル、高さ三十メートルまで接近して飛行したのだ。
つまり中国は日本の体たらくぶりを舐めているのであり、鳩山政権の無防備ぶりと国防意識の低さを嘲笑しているのかもしれない。
一方、日本国内にも有権者を舐めている動きがある。小沢氏によるテレビタレントの民主党公認候補である。政治家を志したことのない素人を候補にし、数さえあれば国会でどのような法律も通せるという強引な考え方は、国民の参政権を軽んじ、国民の意思を舐めているのではないかと考えられる。
つまり中国も小沢氏も日本国民を舐めていると映るのである。