民主党の断末魔

今回の生方氏の解任と撤回劇で、鳩山首相の「残念だ」が「良かった」に豹変した。まるで他人事のようだ。また解任を主導した高嶋良充筆頭副幹事長、それにテレビ番組で「当然だ」とした細野豪志副幹事長たちは一体何だったのか?これで彼らに副幹事長の座が務まる能力がないことがわかった。
さらに民主党執行部による(選挙に対する影響度を考慮する視座が欠落している)言論封殺は時代錯誤の封建主義、そして世論が真逆の反応を見せると手のひらを返したように天の声を発する小沢氏の独裁体制が明確になった。とくに前者はまるで昔の労組の幹部の行動のようだ。
記憶に残るのが、土曜日に田勢氏が番組で「今回の解任で一番、腹立たしく思っているのは小沢氏本人だと思います。」と述べたのに対して、ゲスト出演した細野氏がその意味を理解できなかったことである。細野氏をはじめとする副幹事長は(生方氏を除いて?)全員離職すべきだろう。
小沢氏、その取り巻きの意味を成さない執行部、そしてこれらの状況に判断力と指導力の皆無な鳩山氏。旧自民党政治の小沢氏と時代遅れの日教組と労組の役員時代でのやり方に慣れ親しんだ民主党執行部は終わった。
一方、この好機に自民党離脱組の動きが鈍すぎる。
政党崩れて山河あり、か。そろそろ直接民主主義の時代かもしれない。
街頭で握手をすれば選挙に勝てるとする小沢氏の選挙手法を受け入れる国民の頭を切り替えるときだ。