歳とともに

歳とともに時間の経過が早い。持論だが、おそらく記憶のシャッターを切る回数が減り、メモリーに残る残像が減っている。そのため脳に残るコマ数が減って、昔は1分間に2000コマの残像が脳に送られたのに、今はおそらく500コマ程度だろう。したがって早送りすればあっという間に次のシーンの残像しか残っていない。
つまり脳の撮影力と記憶力の劣化である。逆に言えば、よいことも悪いことも少しだけ(時間的に)我慢すれば次のコマに移っているのであり、逆境でも「まあ次の舞台がくるさ。」と思っていれば、見事に次のシーンに移っている。
これが国や経営者の短史眼を煽っている気がする。彼らには私よりも多くのコマ数が取れるのだろう。だから優秀であり、記憶力もあり、体力もあるので、コマ数の残存数が多いはずだ。しかし歳には勝てない。
老獪の経営者は自ら花道を飾り、正しいタイミングで後進に経営を譲ることが国や企業の存続と繁栄を期する。