モンスターを作る日本

モンスターの親が非常識な苦情を学校に言う。
モンスターの住人が非常識な要求で110番に電話する。
モンスターの朝青龍を生んだのは密室で老獪で無責任で全体主義の相撲界だが、モンスターを育てたのはマスコミだ。
最後の引退会見のあと、何とNHKの記者が朝青龍と同じ車に同乗して、同情インタビューを行っていた。
度重なる殴打事件、今回の暴力事件の張本人を激励するような記者の感覚は、スポーツ誌と変わらない。
NHKは社会性を必要とされる。しかし売れれば何でもする、というジャーナリズムを欠如した民間放送局よりもひどい。スポーツだと異常に激高するアナウンサーは時代錯誤もはなはだしい。
しかしもう一人の政界のモンスター小沢氏は朝青龍ほど致命的ではないが、これもマスコミの体たらくで巨大化している。
売れればよい、騒がれればよい、視聴率が上がればよい、という体たらくのジャーナリズム。
記者自身の個人の善悪と良識をチェックする機関が必要だ。少なくとも記事を書いた記者の名前を開示するルールをつくるべきだが。