シンクタンク(think tank)の創設を

民主党は政府に干渉しないということが権力の二重構造を防ぐことになるという。確かにその点は重要だ。しかし、党には長期的な国家戦略を考える役割があることも考える必要がある。米オバマ政権が誕生する前の今から約1年前ころから、米民主党クリントン時代からのシンクタンクであるCenter for American Progressがオバマ公約を草稿してきた。
日本の民主党にも政府への政策の口出しはしなくても、党としてどのような国家戦略が必要なのか、ベースとなる戦略が必要だ。
残念ながら日本にある三菱総研や日本総研野村総研は国や企業・銀行向けの商売組織である。今後に日本では、民間機関でもよいが長期的に戦略を練ることのできるシンクタンクを作り、万が一政府が交代したときでも、再び政策や戦略をゼロから構築するのではなく、歴史と変遷に沿って日本の国家戦略を立案する組織を作ることが重要である。