低炭素、脱石油の中国を

中国の自動車業界団体の中国汽車工業協会(CAAM)によると、中国の7月の自動車販売台数は前年同月比63.6%増の109万台となり、5カ月連続で100万台を突破した。一方、米国の7月の自動車・トラック販売台数は99万7824台と、中国の販売台数より下回る結果となった。このままでは中国は「間違った」自動車大国になりかねない。
もともと石炭火力発電の比率が高い中国は早急な温暖化対策を実施しなければならないが、内陸部の経済発展で自動車の売れ行きが伸びているという皮肉な事態である。自動車産業は石油依存型の20世紀産業であり、21世紀には過去になる運命のものだ。
中国は乱雑な都市計画は止めて自動車システムから公共交通システムへ向い、いち早く脱石油、低炭素の都市計画を実施する必要がある。この部分では日本は協力するパーツはもっているはずである。(ゾーニングと景観条例を除いて)