水の国ニッポン

水に流す、水臭い、水掛け論、湯水のように使う、など日本語には水を用いた表現が多い。日本には河川が多く水資源が豊かであることが良く分かる。またトイレに関しても西洋式の瓶(かめ)の上に座る方式ではなく、日本では厠(川屋)というように流水にまたがる方式であるように、川や用水路が生活圏に身近にあったことが伺える。
また知人は「流れる水を掬ってかける“かけ水”が清めることだと日本人は感じている。」と話す。確かにお清めは溜め水ではなく“かけ水”で行う。さらにチャッと水をかけることが清める感覚を作り出しているのだと言う。
さて気候変動で水害が多発しているが、温暖化防止にも水のさらなる有効利用が必要だ。とくに都市部での屋上緑化においても、水周りを屋上にまで配備することが必要だという考え方がある。スカイツリーも雨水を積極的に利用する構造になっていると聞く。今後は都市エネルギーの効率化利用と水資源の最適配置を組み合わせることが大切だ。
しかし自民党のように過去の政策の総括を簡単に水に流してしまう風潮は過去のものにしたい。