読み間違えと語りかけ

麻生氏がまた読み間違いを起こした。傷跡(きずあと)をしょうせきと読んだ。長崎の被爆者の方々対する心が込められていないとの批判が出た。
自民党マニフェストは大手広告代理店の作成だという見方がある。自民党の国会答弁も役所の作成した文書を読んでいる感がある。自民党だけでない。ある審議会での市場新規参入企業の代表もずっと文書の棒読みだった記憶がある。
米国が良いというわけではないが、オバマ氏のプラハ演説でも文書の棒読みは絶対にありえない。そうだとすると米国民は彼を大統領に選ばない。
演説やスピーチというものは相手に語りかけるものである。この「語りかけ」は「発表」とは異なる。政府や政治家の発表には正確を期するために原稿が必要だが、演説やスピーチのような場面では文書を持つこと、読むことを禁じるべきだ。
他人が作成した内容で演説・スピーチするようでは当事者の資格がない。そもそも自分の心からの“語り”かけなら“読み”間違えることもない。国民(や参加者)は文書を読んで演説・スピーチする人間にNOと言うべきだ。そういった人間は何も考えていないのだから。