崩れる「情報の非対称型ピラミッド」

情報の非対称性による管理が終焉する。以前にも書いたが、米国でもイランでも当局の発表と反する事実が携帯とYouTubeそしてTwitterを通じて瞬時に報道されている。政府がもっている情報とそれを持たない国民の「情報の非対称性」による管理の時代が終わろうとしている。それは一昔前の医療従事者と患者との関係であり、「お医者さま」のみが情報を占有する時代は終わった。
翻って我が国の政治家、官僚と経営者はどうだろうか。
外交や防衛などの一部を除き政府と民間に情報格差があってはならず、企業も内部情報の非対称性によって組織ピラミッドを作ってはならない。情報の非対称性の権利を与えられるから上司になるのではなく、共有された情報の中で経験と判断力があるから上司になるべきである。つまり同じ情報に立ったときの、知識、常識、見識、判断力が問われるのであり、そういったリーダーの資質と能力を活用できない組織は、政府、官僚、企業ともに滅びて行くだろう。