麻生氏の目線

麻生氏の記者会見での目線が気になる。どうも記者を小ばかにしたような態度である。記者を下に見るということは国民を下に見ることと同じだ。
国会議員でよくあるパターンが、選挙のときだけ国民よりも目線が下になるが、当選した途端に(とくに議員会館では)彼らの目線が急上昇する。彼らのところにくる国民はすべて利益誘導を目的とした「陳情組」であり、議員はそれを裁くお代官のようである。
総理だけでなく、幹事長、官房長官の会見もどうであろう。国民の代わりに質問をしている記者たちに真摯な姿勢で受け答えをしているだろうか?質問者がいるのに勝手に時間を切り上げて退席していないだろうか?(おそらく失礼な質問はしていない)記者に失礼な態度で臨んでいないだろうか?
権力者は情報を持っている。それが正しく説明される必要がある。ブッシュ前大統領も“こっけい”ながらも目線は国民とあまり変わらなかった。(後ろ盾がいたからかもしれない) 一方、オバマ大統領は一所懸命、国民に「話しかけ」をしているようだ。自らの思うところを説明したい、という気持ちが見える。我が国の政府要人の説明不足は、単に慣れていないのか、こいつらに説明する必要ないと思っているのか、説明したくない(出来ない)内容なのか(=隠れて/騙して行っている行為がある)、あるいは自ら説明したくなるほど、ほとばしる情熱を持った政策でないのか、いずれかであろう。
次期政権の首脳には記者を下に見る横柄な国家元首、幹事長、官房長官は要らない。