オリンパスは氷山の一角

とうとうオリンパスの実態が表面化した。
まず、日本の企業統治Corporate Governamceと監査Auditに問題がある。おそらくほとんどの役員は知っていたのだろう。しかし監査法人にも問題があることは新聞は報道していない。
このような損失隠しというか、損失の繰り延べは1990年代から大企業や大銀行で横行していた。何も新しいことではない。
それを手伝って巨額の利益を出していたのが、外資系金融機関であるしそれに続いて日本の銀行も「はげたか」になっていった。
リーマンもその類だろう。けれどリーマンだけではない。大手の金融機関は事業会社のオフバランスシート取引や仕組み債で、どんどん損失繰り延べを行っていた。それが2011年になって止まったとも思えない。おそらく1990年代の数倍に膨れ上がって繰り延べているのだろう。
このような事態を「当たり前」として証券監視委員会は”おかしい”臭いのする企業をすべて捜査すべきだろう。
それにしても慣れあいの監査法人は厳罰に処すべきだ。知らないはずが無いからである。