メディアの電子版に読者のコメント欄の設置を

フクシマ後への教訓と題した記事を日経の編集委員 滝順一氏が書いている。
そこでは「甘さの背景には、もたれ合い体質がある。電力会社と政府の規制当局者、一部の学者が原発推進の国策の下で結び合い、現状を追認する。しかもだれかが決定的な判断を下すことは巧妙に避ける。」と述べているが、日経を頂点としたメディアの大本営賛美の報道姿勢に対する自己反省はない。
もたれ合いをチェックするはずのメデヂィアがその使命と機能を失っているとすれば、読者の良識がメディアをチェックしなければならない。
現代のメディアの電子化で、ほとんどの新聞雑誌の記事はパソコンやスマートフォンなど電子媒体で閲覧できる。そして欧米のメディアではそれら電子版の記事に対して読者のコメントを受け付け、それを閲覧できるようになっているが、日本のメディアはまだ「上から視線」で、読者のコメントを付記する欄を設けていない。そういった読者のコメント欄があれば、日経の滝氏の記事へさまざまなコメントが寄せられ、彼の報道姿勢や日経の体質も浄化することができる。
役所と大企業の言うままの報道を続けた、体たらくの日経などのメディアは、自らのバイアスをチェックするためにも読者からのコメント欄を設けて、良識と見識を高める努力をすべきである。