中東コメント・クリップ

中東関係の専門家である佐々木良昭氏によると「リビアの力による大衆抑圧が成功すれば、他のアラブの国の元首も、真似をするかもしれない。」とある。さらに同氏は「エジプトのムバーラク大統領を逮捕しなければ、彼の懇意だったタンターウイ国防大臣がムバーラク氏のための院政を執るだけである。」と述べている。

コロンビア大学のHamid Dabashi氏によると「今回の出来事はアラブ民主主義革命であり、その反抗対象は、米の圧政支援、イスラエルの拡張主義、イランのイスラム国家である。そしてこの民主化運動は、米、イスラエル、イランすべてにおけるhypocrisy偽善を露呈させた。」とある。

また同氏は「イランのスエズ運河での船舶航行は、民主主義革命からイラン・イスラエル問題に目を向けさせようという動きであり、イランもかなり危機的状況を感じている」と受け取っている。

リビア国連大使補佐官であるIbrahim Dabbashi氏はアルジャジーラのインタビューで「カダフィ政権は間もなく崩壊するだろう。数百人の民衆を殺害する政府に仕えることはできない。私はリビア国民に仕えているのである。」と述べている