やっぱり日本は

 2007年米アマゾンが電子読書端末「キンドル」を投入、2009年には大手書店が「ヌック」を発売、そして最近は本命アップルがiPadを発売した。
 これは時代の流れであり、進んで自らの市場や流通を改革をしなければならないわが国の出版業界だが、ここでも時代遅れのわが国を象徴するように米国発の高波を前に大同団結して身を固くするばかりと聞く。
 そして今日、経産省の号令で開催されたスマートグリッド・アライアンスの開催式でも、「オールジャパンで」「海外で稼ぐ」などと、時代錯誤と海外音痴の大本営発表が壇上から響く。以前書いたが、オールジャパン、日本版と叫んだ瞬間にガラパゴスに自らを軟禁しているのであり、海外企業と渡り合えない企業やそれらと同じレベルの知見を持てない企業の遠吠えとしか聞こえない。
 出版業界にも産業界にも本当の高波が必要だ。