18%も減った来日観光客

世界経済の低迷と円高のせいにされた来日観光客の激減。
観光は一大産業であり、大きなキャッシュの収入源である。日本は掛け声だけは大きいが実務レベルは非常に貧困だ。
まず中国人観光客向けの案内、説明が徹底的に不足している。先日、長野県のスキー場を尋ねたが、50%の客が中国からの観光客だったのには驚いた。つまり彼らが来なければホテルもスキー場も閉鎖を余儀なくされている状態だ。しかし、中国語での丁寧な案内も説明も足らない。彼らが気持ちよく過ごすことは商売上も国際関係上も重要だということを経営者はもっと理解しなければならない。中国人観光客は丁寧に英語で尋ねることもある。一昔前の日本人観光客よりも国際感覚があるし、マナーもよい。(スキー場の日本人のマナー方が悪い場合も見られた。)
さらに成田空港での入国審査が外国人に対して非常に不親切である。日本人向けの窓口はスムーズに流れているのに、外国人向けの審査官の前にはいつも長蛇の列だ。これでは数十分がムダになる。
海外の入国審査の対応でその国の印象がかなり異なる。これは審査官の数を増やして対応すればすむことであり、観光立国を唱えるのであれば先ず初めに入国審査体勢の見直しと審査業務の効率化が必要である。
ここにも国策に反する官僚主義の壁がある。早急な改革が望まれる。