機能と情報

昨年、米国の電気自動車のセミナーで、「プラグインハイブリッド車に搭載されているリチウムイオン電池は急速充電すると電池の耐用年数が急速に減少し、寿命が約2/3になる。」と聞いた。
今年に入って日本で車の電池メーカーの人にこの話をすると、「リチウムイオン電池は急速充電しても寿命に変化はない。逆に過充電だと寿命が縮む。」との説明を受けた。
このリチウムイオン電池は日本のQC技術が現在トップで、デルのノートパソコンの電池パックも以前は韓国製だったが、最近のものは(安全性を考えて?)日本製になっている。この電池は取り外しておいた際の自然放電が極めて少ないことが特長だとも聞かされた。さらにこの電池は充電レベルが2〜8割が最適だという。腹八分目がベストとなる。
つまり、携帯もノートパソコンも(電気自動車も?)「コンセントにつなぎっぱなしの過充電が寿命を縮めるのであり、長時間の充電しながらの連続使用は避けるべき」ということだ。したがって最近は電池パックを取り外してパソコンを電源駆動しているし、携帯の充電器もさしっ放しは避けている。
製品の機能を正しく使うには正しい情報が必要だと改めて痛感した。しかし、こういった正しい情報が製品ごとに消費者に伝わっているのだろうか?